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王の伝説1

古代エジプトではファラオと呼ばれた王は神と等しいものだった。現在でもギザに残されている巨大なピラミッドは現人神であり古王国時代第4王朝のファラオでもあったクフ王がつくり上げたものだ。紀元前5世紀にエジプトを訪れたギリシア人で著述家のヘロドトスはクフ王のことを重労働を人々に課した暴君と記しているが、それに反してクフ王を称賛する内容いたずら書きが石切り場に残されている。 ピラミッド建設は失業対策の側面を持ち、年に一度ナイル川が氾濫する時期に仕事がなくなる農民たちに対して建設の仕事を与え衣食住も提供していた。それゆえに重労働にもかかわらず人々はクフ王を称えたのだ。 現在残されているクフ王像は、アビドスで見つかった象牙で作られた7.5センチメートルの物のみ。23年間にわたり古代エジプトを収めたクフ王の治世はその大部分が謎のままだ。

大ピラミッドの謎

大ピラミッドがクフ王の墓であるかは疑わし点がある。 王墓という考えはヘロドトス言葉からきているのだが、それならばまずミイラがどこにあるのかという疑問が浮かぶ。盗掘にあった可能性もあるが、玄室の中にビーズすら一つも無かったのは不自然で、置かれていた蓋のない石棺も王の棺として考えると質素すぎる。また、通常地下にあるはずの玄室が58mの位置にあったのも謎だ。

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