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インカ帝国と古代アンデス文明について2

丘の上につくられたクントゥル・ワシ遺跡は紀元前1000年ごろの神殿だ。大祭祀センターとして数百年の間使われていたが、紀元前200年ごろには破壊され、土砂に埋もれてしまった。 この神殿は何度も増改築が行われたようで、その方法はそのまま残した古い建物の上に新しい建物を作るという手法だった。そのため、破壊された神殿の下の地中にはそれ以前の時代の神殿がそのまま残されていた。 複雑な建物があまりないことから、神殿というよりも儀式を行う場所といった印象が強く、周りの赤茶けた山肌に対して白い漆喰で塗られた石造建築や白土が敷かれた広場の色の違いがはっきりとわかる。また、壁面に描かれている壁画の鮮やかさが神秘的な雰囲気を盛り立てている。 儀式は秘儀のように密室で行う物ではなく、広場に集まった多くの人々が見守る基壇の上で行われていたようだ。

クントゥル・ワシで見つかった黄金

クントゥル・ワシ遺跡は神殿遺跡の一つで形成期おいて重要なものだ。1988年に行われた調査では重要人物の墓や黄金の副葬品が発見された。 神話に登場する人物が描かれた金細工を作ったような制作技術や、埋葬されていた人物の頭部が圧力を与えて変形されていたような風習はこの後の時代まで長く続く伝統である。 鉄や文字を知らない彼らの文化が遺した仕事は驚きに値する。

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